立派な墓石を建てたけど誰もお墓参りにいかない

私が子どもの頃は、祖父母のお墓参りも家族のレジャーとなっていて、おはぎやお弁当を持って行くお墓参りが毎回楽しみだった。春は桜が咲き、梅雨時はアジサイ、夏はひまわり、秋はコスモスと、お墓には自然も沢山あってピクニック気分を楽しめたのだ。

大阪市 西淀川区 外島保養院記念碑

実業家としても有名な女性タレントが、先祖のお墓はパワースポットとブログに書いていたけれど、私もその通りだと思う。お墓参りに行き、お墓を綺麗にして花を供える。お線香を焚いて拝むと、なんだかほっとする感じがする。義務感でお墓参りをしているのではないのだけれど、お墓参りをしたことで先祖が喜び、またしばらくは守ってもらえるというような気持ちになるのだ。

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ところが夫の父は、立派な墓石を建てたのだけれど、誰もお墓参りに来てもらっていないようである。それもそのはず、家族のほとんどが東京に住んでいるのに、夫の父が墓石を建てたのは、縁もゆかりもない富士山のふもとだ。世界文化遺産に登録された富士山だが、冬は雪が積もり、夏は観光客の車で大渋滞。気軽にお墓参りに行ける場所ではない。なぜこんなところにお墓を買ったのか、家族の誰も反対しなかったのか、買って自ら入ってしまったのでもうどうにもできないが、誰もお墓参りに行かなくても、義父は自ら選んだ墓石に入り満足しているのだろうか。

宮城 墓石

もちろん義母は富士山のふもとのお墓になんか入るつもりはないようで、東京都内の霊園の抽選に毎年応募しているらしい。当選したら墓石を新調するので少し援助してほしいと今から言われているのだが、お金の援助は構わないが、富士山のふもとで待っているお義父さんが少し可哀相な気がする。